2017年8月4日金曜日

書(道)との出会い

手仕事専科では、「和美との生活」を提唱しています。
和美空間のブログは、その和美について書いているのですが、今朝の書の練習で、憧れともいえる美しい「書」に出会った悦びを書きたくなりました。
私の塾の先生は、川上鳴石先生です。
かなり有名な方のようですが、その道のことは、あまり知らないのでどのような方なのかは、分かりません。昨日、光村図書の書Ⅰを参考書として、頂戴してきました。
ざっと目を通してみたのですが、書の歴史や王羲之の書、日本の三筆(空海嵯峨天皇橘逸勢)、三蹟(小野道風藤原佐理藤原行成)など、素晴しい書が載っていました。国宝にもなっている風信帖(空海が最澄にあてた手紙)など、その書の美しさと空海の想いに心をあらわれるようでした。

風信帖 空海(774~835)国宝 東寺蔵
(大意)お手紙をいただきました。拝読いたしますと、雲や霧が晴れたようにすっきりしました。また『摩訶止観』をお送りくだされたこと、まことにありがたく身の置きどころもありません。すでに寒くなってまいりますが、お身体はいかがでしょうか。私はいつもと変わらず平穏に過ごしております。仰せの通り、比叡山へ登ってお目にかかりたく存じますが、周辺の雑事に紛れ、参上することができません。今は、あなたと室生寺住職と三人が一か所に集まり、仏法の大切な因縁について語り、ともに力を合せて仏恩に報いたいと思います。どうか労をいとわず私の寺へお越しください。心から望んでいます。
                                            空海  9月11日 
東嶺の金蘭最澄様

書は、中国から伝わったものですが、遣唐使や遣隋使などの交流以降は、日本独自の書の道を発展させたと聞きます。かなは、日本独自の書です。漢字、楷書、行書、草書そして、かな文字とそれらの美しい書に触れることができることは、まさに「和美との生活」と思います。この美しい文化に触れられたことに感謝です。

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2017年7月31日月曜日

お稽古のこと

以前にも”書と釣りとダンスのこつが、一緒だ”ということを書きましたが、さらに「お稽古」のタイトルで書くことにしました。
手仕事専科では、”和美との生活”を提唱しています。
私の稽古ごとは、2つあります。
ひとつは、書。
習い始めたのは、つい最近のことで、3カ月を過ぎたばかりです。
手仕事専科関連のブログは、たくさんあります。
つねに書いているのは、4~5つでしょうか。
手仕事専科のブログ」、「手仕事の逸品」、「下野・会津・津軽の四季風景」、「・・・・歴史街道」、「和美との生活・和美空間」、「手仕事の伝統食品」、「」・・・・。
昨年来の課題は、ブログの文章力写真技術の二つでした。
写真も言葉もそうですが、大きな力を持ちます。
文章力を付けようと図書館で手にした俳句と短歌の魅力に嵌りました。
そして、書とのであいです。
智栄の千字文
毎朝、4字熟語を練習します。
美術としての書でした。
中国に起源をもつ日本の伝統文化です。

もう一つは、社交ダンスです。
ダンスを覚え始めた頃のスナップ
(自分の下手さに気付きませんでした!)
これは、福島の単身赴任から戻って、すぐでした。
ですから、10年を過ぎるでしょうか。
ますます、ダンスの魅力と難しさの深みにはまっています。

「お稽古」では、幾つかのことが大切です。
1.根気
  毎日続けること。(練習)
  書では、毎朝1時間ほど、先生の書を手本に書いています。
  筆あしらいという言葉を当てていますが、指で感じる筆圧、腕全体で動かす感覚。
  両方の感覚が、大切です。
  また、文字のバランス(間隔)は、特に大切に思えています。
  「美」に直結するからです。

2.探究心
  やればやるほどに新しい課題が見つかります。
  ダンスでは、身体の芯・軸で立つといいます。
  ダンスは、円舞といいますが、身体が軸回転します。
  男女の円舞は、お互いの張があって、美しく軸回転します。
  書も同じで軸・芯があります。樹木の幹です。
  上と下、左と右、跳ねと反りといったお互いの文字形が筆のバランスで、美しさを表現します。
  そして、筆の背と腹と穂先と筆根は、筆あしらいです。
  これらの使い方は、微妙ですが、重要だということに気付きました。
  最後は、勢いです。
  筆の運びです。
  ダンスでも勢いは、大切な一つです。
  ダンスでは、3つのことが、大切です。
  1)音楽(音に乗ります)
  2)立ち姿(基本)  
  3)勢い(アラインメント)
 
書の練習で気づいたことですが、私の書は、慣れるとでたらめになります。
慣れると手本を見ないで、自分のイメージで書くのですが、
常に一筆一筆、手本を見ながら書いた方が、良いものが書けます。
1課題を1週間練習して、次の手本に移行するのですが、その間に書いたものでは、
初日に書いたものが、良い場合が多かったのです。
良い文字を書くには、一筆ずつ手本にしたがって、書くことにしています。
先生は、一文字ごと新たに書くたびに新しい発見があるといいます。
1週間後の一文字は、1週間+1です。≠1ではないことが分かります。
ダンスも同じように思います。
決して、1週間前と同じではありません。

-----「真善美」--------------------------------------------------------------
自分をふり返るに常に「真善美」のことばに行きつきます。
1.「真」は、子どもの頃から、そして、会社勤めで、つねに探求していたように思います。
  質問の多い子供でした。そして、会社では、拘りのある異端児でした。
  ホテルマンとして30年勤めましたが、サラリーマン向きの男ではありません。
  恥ずかしい話が、たくさん思い出されます。
2.「善」
  ある意味では、お人よしです。
  津軽で言う「もつけ」に近いでしょうか。
  かつて、中津軽郡相馬村に赴任していた折に[地球村]の講演会を企画しました。]
3.「美」
  タイプ的には、拘りの左脳タイプですが、美に対しては、右脳的です。
  手仕事専科に導いたのは、この感性です。
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2017年6月22日木曜日

美の極意とは、心なり(釣りも書道も舞踊も)

一昨日、手仕事専科原木細工丸太絵に尋ねました。
ご注文の丸太絵の受取です。
お客様は、県内の高校でした。
海外の高校と交換会があり、記念に原木細工丸太絵のボードをお選びいただきました。
素晴らしい出来に感謝したいと存じます。

最近、書道を習い始めたのですが、既に2カ月半ほどになります。
やっと、筆あしらいを覚えてき、字形(形・バランス)を真似ることを意識して、書いています。
書は、起筆、終筆、送り、勢い、・・・・などは、筆あしらいと思っています。が、一番大切なのは、書体のバランスが、かなと思っています。
まだまだ、分からずにいます。
その字の持つ美は、どこまで習得できるものか。

原木細工丸太絵の平井良児氏は、書の達人です。
(書は、三次元の空間認識です)
彼から、書の極意を伺っています。
書は、書道は、精神性だといいます。
ここ数年来、大病を患い考え方が、変わったといいます。
彼は、渓流釣りを行うのですが、「大自然への挑戦・魚との勝負・自分自身の限界への挑戦・根性一筋」を釣りの極意と思っていたそうです。
しかし、大病を患いかつての体力を失い、釣りの極意に目覚めたといいます。
詳細は、省きますが、今は、「静かな心、おだやかな心、無の心」に行きついたといいます。
平井氏は、岩魚と山女魚の違いを述べています。
岩魚の土用昇り。
土用の時期に岩魚は産卵のために
滝登りを行います。
山女魚は、一度ジャンプをしますが、その後登れないと
分かるとその次を諦めます。
岩魚は、ジャンプの後に継続して、泳ぎ昇ります。
一日に1匹の割合で、これらの岩魚、山女魚を彫ります。
まるで、生きているようです。
平井氏の空間認識は、書にも表現されますが、
これらの彫刻にも表現されます。

お話を伺い、その極意に合点するところがありました。
書道もそうです。
楷書から始まり行書、草書、かなとなりますが、基本の楷書が出来なければ、その次は、あやういのです。
活きた草書やかなは、形を真似てもあやふやなものになります。
基本の楷書を習得したことで、次があります。

私の目指している社交ダンスもそうです。
基本です。
10年来、習い覚えてきましたが、最近は、基本に戻っています。
一に基本、二に基本です。
美しい踊りは、体(幹)の軸であり、背中から首への線です。
軸で、背中で踊ります。
他には、音があります。
個性と言える音の取り方、表現の仕方です。

美の極意とは、(美に)逸る心ではなく、(真に身についた)静かなる心といえます。
それは、釣りにも書道にも、そして、社交ダンスにも通じるものです。

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2017年5月4日木曜日

和美との生活(近況)----vol.1

和美との生活・和美空間のブログをつくって、随分とたちます。
手仕事専科に関係するブログは、営業活動で見たもの感動したもの面白い事象や歴史をご紹介するものでした。
和美との生活は、手仕事専科ポリシーともいえるものです。
その意味では、伝統工芸品の造形美や機能美を生活に見出そうというものです。そして、先達の生活の知恵や美意識をご紹介するものです。
最近は、販路が増えたことから、ブログアップが、少なくなっていましたが、第8期(2017.04.01~2018.03.31)は、精力的にアップすることにしました。

昨年より、考えることがあって、短歌や写真について、学習していましたが、驚きと感動になりました。
それは、言葉の力です。
万葉集に始まる和歌、連歌、そして、近代の短歌です。
俳句も同様でした。
日本人の自然の美しさや抒情的な気持ちを言葉に表現する能力です。
源氏物語や世界に誇れる文学の世界がありますが、この短歌と俳句の世界は、心血を注いで携わることのできる世界なのかと感じています。

和美との生活に伝統工芸品の造形美や生活の知恵を提唱しておりましたが、更に言葉の美を加えることになりました。
なんと日本人の感性は、豊かなのでしょうか。
昨今の世界情勢や政治の世界を覗くと私たち日本人が、戦後に失ったものが、如何に大きいかを知ります。島国の太平の経済的豊かさが、日本人を堕落させたのでしょうか。
未来に負の遺産を残さないといいながら、遣っていることは、如何なものでしょうか。
日本の黄昏が、始まっています。
私たちが自覚する以外には、とめられないでしょう。
私たちの未来や世界を見る目を研ぎ澄まさなければ、ならないように思っています。
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2015年9月5日土曜日

生活の中の「リネン」と「緑の色」

こちらの写真は、昨年のギフトショーの展示写真になります。
仕事専科では、たくさんの種類の伝統工芸品の工房を扱っております。
ギフトショーにも、いくつかの工房が参加しておりますので、御挨拶をして参りました。
 
仕事専科では、「和美との生活」を提唱しております。
四季を持つ日本(倭)の人々は、古から、色の移ろいを見てきました。
聴くところでは、日本人の色識別の感性は、3万色と聞きます。
そして、480色もの名称があると言います。
私は、特段すぐれた感性を持っているわけではないのですが、色とデザイン(意匠:形)が好きです。
大伯父も、祖父も、叔父叔母も書が、得意でした。
私は、書は、だめでしたが、こどもの頃から、図画が、得意でした。
仕事専科を始めるに写真撮影やホームページのレイアウト構成は、欠かせないものです。
資金が、潤沢ではありませんので、出来るところは、自分で作らざるを得ません。
そのようなことで、出来の良しあしは関係なく、すべて自分で行うことになりました。
結果的に、ネットショップの先輩からは、特段ご指摘を得ることなく、参りました。
たぶん、視覚的には、良かったのでしょうか。
 
和美との生活」では、日本人の古くからの美的感性を現代生活に取り戻したいと考えています。他には、和を尊ぶ結いの考えです。生き方の知恵です。
生活の中に「自然布」のもつインプレッション(印象)は、癒しであり、侘び寂に繋がります。
そして、緑の花木草です。
緑を見るとひとは、安らぎを得ることが出来ます。
人類の、日本人のDNAです。
いまは、妻との二人住まいです。
いつも、”終活”が、合言葉になるほどですが、新しいものは、入りません。
大切なものだけ、必要なものだけを生活の中に取り入れたいと話しています。
 
ギフトショーの写真から、数枚をご紹介いたします。 
自然布風の布地があることで、
器が引き立ちます。
壁かけの下記に緑の蔓が、
似合います。
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2015年9月4日金曜日

津軽金山焼のこと

最近、我が家のダグーという愛犬が、亡くなりました。
暑い8月26日(水)でしたので、14歳と4ヶ月18日の長命でした。
亡くなった日は、会津若松に手仕事専科の工房を訪ねていた時ですが、妻から’たった今息を引き取った’との連絡が、入りました。
寿命でした。
彼は、まだ目が明かない子犬の時に拾われてきたのですが、4月8日を誕生日にしました。
ワン子のいなくなった生活は、シンプルになります。
朝夕の散歩は、必要なくなりました。
住まいだった玄関先が、きれいになり、彼関係のものは、全部整理されつつあります。
ひさびさに綺麗になりつつある住まいですが、ものがない空間を楽しんでいます。
”終活”が、妻との合言葉ですが、住まいをシンプルにすることは、ある意味では、楽しみになりそうです。

さて、津軽金山焼ですが、いくども金山の地に訪ねています。
その焼締めの色と手触りが、釉薬の焼物と異なり、シンプルです。
備前焼は、素晴らしい焼締めの器ですが、その風合いと似ています。
金山の地は、縄文時代から、その粘土質の土が、焼物に適していたことから、”亀ヶ岡遮光器土偶”が、出土しています。その後は、須江器として、焼物が盛んだったようです。
松宮亮二さんが、金山焼をこの地に興しました。
”土と炎の芸術”です。

我家には、小砂焼金山焼が、同居しています。
全く性格の異なる器ですが、小砂焼は、その金結晶と鉄赤の激しい色から楽しめる器ですが、
金山焼は、静かにしている剣客のようです。
”あるだけ”で、静かな存在感があります。
そして、お料理を盛り付けると五色の料理が、自由に躍動します。
盛り付けを楽しんでいます。
壁灯
ビアカップ(3種)
カレー皿
祭壇
登り窯にしつられている祭壇。
自然の炎がつくる焼き物は、
神様の仕事
になるのかと思います。
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2015年8月1日土曜日

花のしつらえ

先に、季節のしつらえということで、ブログを書きました。
しつらえは、季節に結びつく言葉です。
準備や備えといった意ですが、わたしには賢い言葉に聞こえます。
今日も仕事専科のホームページのメンテナンスです。
津軽には、すぐれた手仕事が、数多くあります。
あけび蔓細工ブナコ津軽こぎん刺し津軽びいどろ飯ずし山菜漬りんご・・・。
手仕事は、自然のものを扱います。
昔から引き継がれてきた仕事ですから、当然にそうなるのでしょうか。
鯵が沢から竜飛岬に続く海岸に七里長浜があります。
かつて、そこの砂を炊き、硝子の浮玉をつくっていました。
それが、津軽びいどろです。
美しい、そして、昔から続く硝子作りの技術を継承しています。
ちょうど、花器のページをつくっていました。
いくつかの花器をご紹介いたします。
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高温で柔らかい硝子を宙空で瞬時に仕上げるフリルの形。
どれ一つとっても同じ形にならない硝子の花びらです。

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移りゆく季節の彩りを空間にしつらえる。
花器は、季節のしつらえとしては、容易で、その硝子器の彩と花の個性とが、愉しい出会いをつくってくれます。
まるで、美しい女性を美しくまとうことで歓びを与えたようにです。
花が歓んでいるように見えませんか。


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